イタリアワインの代表的ぶどう種

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 イタリアワインに使われているぶどう種は、多岐多様に渡っており、黒ぶどうと白ぶどうあわせて100種類以上のワイン用ぶどう種が現在生産されています。その100種類のぶどう種を全てここで網羅することが出来るかというと、残念ながら小生もそこまでイタリアワインのぶどう種について精通しておりませんので、ここでは代表的なイタリアワインに使われているようなぶどう種には、どの様なものがあるのかといったことを、一部の代表的ぶどう種を取り上げて紹介していきたいと思います。

黒ぶどう
Sangiovese
(サンジョベーゼ)
イタリア全国で広く生産されており、イタリアにおいて最も多く生産されている黒ぶどう種です。特に中部地域では、サンジョベーゼやサンジョベーゼ・グロッソ主体で作っている赤ワインが数多く存在しています。有名なトスカーナ州のDOCGワイン、キャンティ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノあたりはこのようなワインの代表格です。また混醸用としても各地で多く生産されています。
Nebbiolo
(ネッビオーロ)
北部のピエモンテ州やロンバルディア州での生産が多い。このぶどう種からは、バローロやバルバレスコ、ガッティナーラ、ゲンメ、ヴァルテッリーナといったDOCGワインが生産されている。比較的高級なワインが多いが、ランゲなどの比較的購入しやすいワインも生産されている。
Barbera
(バルベーラ)
北部のピエモンテ州での生産が多い。このぶどう種からは、バルベーラ・ダルバやバルベーラ・ダスティなどの比較的庶民的なDOCワインが生産されている。
Negro Amaro
(ネグロ・アマーロ)
南部のプーリア州での生産が多い。プーリアの代表的DOCワインであるサリーチェ・サレンティーノや「パトリリオーネ」が属しているブリンディシ・ロッソなどは、このぶどう種から作られています。

白ぶどう
Trebbiano
(トレッビアーノ)
イタリア全国で広く生産されており、イタリアにおいて最も多く生産されている白ぶどう種です。例えば、ウンブリア州のDOCワインであるオルビエート・クラッシコやラツィオ州のDOCワインであるエスト!エスト!!エスト!!!といったように、各地の白ワインに多く使われているからです。また、赤ワイン白ワイン問わず、混醸に多く使われているいることも各地での生産を後押ししているようです。例えば、トスカーナのキヤンティにも使われていたりする場合があります。
Cortese
(コルテーゼ)
北部のピエモンテ州での生産が多い。このぶどう種からは、ピエモンテ州の白ワイン、ガヴィが生産されている。
Garganega
(ガルガーネガ)
北部のヴェネト州での生産が多い。このぶどう種からは、ヴェネト州の庶民的白ワイン、ソアーヴェが生産されている。

 もちろん、ぶどう種はまだまだ沢山あります。全てを取り上げていたらきりがありませんが、今後も一つでも多くここに紹介できるようにしていきます。

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